研究者情報

教育学部 子ども教育学科 研究者情報

教育学部 子ども教育学科 助教 江口 怜

博士(教育学)
助教

江口 怜 EGUCHI Satoshi

基本情報

最終学歴
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻
専門分野
教育学/日本教育史/人権教育論/サービス・ラーニング(ボランティア学習)/教育福祉論/地域教育論
所属学会
日本教育学会/教育史学会/日本教育社会学会/教育思想史学会/基礎教育保障学会/日本オーラル・ヒストリー学会/日本社会教育学会
著書

1.江口怜「第13章 教育学における応答―少数の教育学者たちによる理論的挑戦」小国喜弘編『障害児の共生教育運動―養護学校義務化反対をめぐる教育思想』東京大学出版会、2019年11月

2.江口怜「第2章 社会的マイノリティとの「対話」に向けたボランティア学習」佐藤智子・高橋美能編『多様性が拓く学びのデザイン―主体的・対話的に他者と学ぶ教養教育の理論と実践』明石書店、2020年2月

3.菊池遼・藤室玲治・江口怜・松原久「被災地・者の〈自立〉に向けた学生ボランティアの葛藤と模索―東北大学が受け継いだ系譜と新たな展開」吉原直樹・山川允夫・清水亮・松本行真編著『東日本大震災と〈自立・支援〉の生活記録』六花出版、2020年

4.江口怜「第2章 夜間中学の成立と再編―「あってはならない」と「なくてはならない」の狭間で」木村元編『境界線の学校史―戦後日本の学校化社会の周縁と周辺』東京大学出版会、2020年11月

5.江口怜『戦後日本の夜間中学―周縁の義務教育史』東京大学出版会、2022年

論文
1. 共著「コミュニティスクールにおける地域教材と地域が参加するカリキュラム形成」『平成23年度学校教育高度化センター研究プロジェクト「学校における新たなカリキュラムの形成」報告書 』(2012年3月)pp.19-49

2. 単著「教育史におけるオーラル・ヒストリー研究の動向と可能性」東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室『研究室紀要』第39号(2013年9月)pp.137-143

3. 単著「学校社会事業としての夜間中学―1950-60年代の京都市の事例に着目して」『東京大学大学院教育学研究科紀要』第53巻(2014年3月)pp.7-17

4. 単著「夜間中学から見る戦後日本社会」研究代表者・木村元『日本における学校化社会の成立過程―その基礎的研究―(日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究成果報告書)』(2015年3月)pp.30-61

5. 単著「1950年代の和歌山県における部落子ども会と夜間学級―新宮市立城南中学校の事例を中心に」東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室『研究室紀要』第41号(2015年7月)pp.101-113

6. 単著「被差別部落の人間形成と義務教育―神戸市内の夜間中学に学んだ夫婦の語りに焦点を当てて」『日本オーラル・ヒストリー研究』第11号(2015年9月)pp.83-104

7. 共著「インクルーシブ教育における実践的思想とその技法―大阪市立大空小学校の教育実践を手がかりとして」『東京大学大学院教育学研究科紀要』第55巻(2016年3月)pp.1-27

8. 共著「「社会的なもの」としての教育の再考―その政治的可能性をめぐって」『東京大学大学院教育学研究科付属学校教育高度化センター研究紀要』第2号(2017年3月)pp.26-63

9. 単著「夜間中学政策の転換点において問われていることは何か―その歴史から未来を展望する」一橋大学〈教育と社会〉研究会『〈教育と社会〉研究』第26号、pp.35-48

10. 共著「サービス・ラーニングを通してつちかう〈地域視点〉と〈人権感覚〉―東日本大震災以降のボランティア活動支援と市民性教育の可能性」東北大学高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センター『2016年度課外・ボランティア活動支援センター紀要』2017年3月、pp.2-18

11. 単著「学生ボランティアは福島で何を学んでいるのか―ボランティア活動を通した市民性教育の試み」『東北大学高度教養教育・学生支援機構紀要』第3号、2017年3月、pp.337-344

12. 共著「〈社会的なもの〉と教育―政治的可能性に向けて」教育思想史学会『近代教育フォーラム』第26号(2017年9月)pp.130-136

13. 単著「夜間中学の成立と再編―「あってはならない」と「なくてはならない」の狭間で」研究代表者・木村元『日本における学校化社会成立の諸相―学校システム「周辺」部に着目して』(日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究C(課題番号15K04215)研究成果報告書)2018年3月26日、pp.52-91

14. 単著「課外・ボランティア活動支援と正課教育の連携事例とその可能性」東北大学高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センター『2017年度課外・ボランティア活動支援センター紀要』2018年3月、pp.6-12

15. 単著「「正課・課外リンク」の構築可能性―学生ボランティアの事例を中心に―」東北大学高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センター『2017年度課外・ボランティア活動支援センター紀要』2019年3月、pp.1-8

16. 単著「教育機会確保法制定後の夜間中学を巡る動向と課題」『和歌山信愛大学教育学部紀要』第1巻、2020年3月、pp.63-74

17.単著「コロナ禍の大学におけるボランティア学習」『和歌山信愛大学教育学部紀要』第2巻、2021年3月、pp.111-119

18.共著「コロナ禍における子どもの居場所―こども食堂を通して」『わかやま子ども学総合研究センタージャーナル』No.2、2021年3月、pp.89-96

19.共著「「教育の経験」を問いなおすために―大門正克氏の『境界線の学校史』書評への応答」一橋大学〈教育と社会〉研究会『〈教育と社会〉研究』第31号、2021年8月
その他(講義・講演・授業等)
(発表・講演等)

■受賞
第11回東京大学南原繁記念出版賞受賞(2020年)

■書評

1. 共著「書評 デイヴィッド・ヴィンセント著、北本正章監訳『マス・リテラシーの時代』」東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室『研究室紀要』第38号(2012年6月)pp.99-104

2. 単著「書評 広田照幸・橋本伸也・岩下誠編『福祉国家と教育』」東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室『研究室紀要』第40号(2014年7月)pp.279-284

3. 共著「書評 宮澤康人『教育関係の歴史人類学』」東京大学大学院教育学研究科基礎教育学研究室『研究室紀要』第42号(2016年7月)、pp.191-194


■学会報告

1. 「敗戦後の不就学・長欠問題を巡る言説と対策の構図:1950年代における都市の貧困を中心に」第72回日本教育学会 2013年8月29日 @一橋大学

2. 「被差別部落の人間形成と義務教育―神戸市内の夜間中学に学んだ夫婦の語りに焦点を当てて」日本オーラル・ヒストリー学会第12回大会 2014年9月7日 @日本大学

3. 「東京都における夜間中学の開設過程―足立区立第四中学校の事例を中心に」教育史学会58回大会 2014年10月5日 @日本大学

4. 「戦後日本の夜間中学運動―全国夜間中学校研究会に着目して」日本教育学会第74回大会 2015年8月30日 @お茶の水女子大学

5. コロキウム共同報告「「社会的なもの」と教育―政治的可能性に向けて」教育思想史学会第25回大会 2016年9月11日 @武庫川女子大学

6. 「戦後日本における夜間中学の成立過程」教育史学会第60回大会 2016年10月1日 @横浜国立大学

7. 「戦後夜間中学における教師の言説の変容―塚原雄太に着目して」日本教育学会第76回大会 2017年8月25日 @桜美林大学

8. 「1950~60年代前半における夜間中学生の生活世界―作文と聞き取りを手がかりに」基礎教育保障学会第2回研究大会 2017年9月3日 @大阪教育大学天王寺キャンパス

9. 「1950~60年代における漁村の長期欠席と夜間中学」教育史学会第61回大会 2017年10月7日 @岡山大学

10. 「戦後夜間中学における障害者の就学実態―1970年代を中心に」日本教育学会第77回大会 2018年9月1日 @宮城教育大学

11.「1970年前後の夜間中学の再編を巡る考察―髙野雅夫に着目して」日本教育学会第78回大会 2019年8月7日 @学習院大学



■研究会・研修会・シンポジウム等報告

1. 地域と学校の融合教育研究会(@東京大学、2011年11月13日、1950年代大田堯の青年学級での取り組みについて)

2. 東京都江戸川区立小松川第二中学校夜間学級・教員研修会(2012年3月12日、夜間中学初期の歴史と教育的意義について)

3. 地域と学校の融合教育研究会(共同報告、2012年6月2日、コミュニティ・スクールについて)

4. 〈教育と社会〉研究会(@一橋大学、2013年11月9日、1950年代の児童労働と夜間中学の歴史について)

5. 大人と子供の関係史研究会(@東京大学、2013年11月16日、夜間中学の歴史について)

6. 兵庫県神戸市立丸山中学校西野分校・教員研修会(2014年1月24日、西野分校の歴史と卒業生の聞き書きについて)

7. 全国夜間中学校研究会第60回大会(2014年11月27日、夜間中学の史料収集・保存事業の取り組みについて)

8. 基礎教育保障学会準備会(@筑波大学東京キャンパス文京校舎、2015年5月10日、基礎教育の概念について)

9. Joint International Seminar “Education in the Era of Globalization: Towards the Realization of Sustainable Future” 23rd-25th February 2016 @Stockholm University, Sweden(共同報告、「社会的なもの」の概念と教育との関係について)

10. 東北大学高度教養教育・学生支援機構第29回正午PD会(共同報告、2016年6月8日、東北大学の課外・ボランティア活動支援について)

11. 一橋大学<教育と社会>研究会定例会(2016年7月5日、夜間中学の歴史・現状・未来について)

12. 全国夜間中学校研究会第62回大会(@ユートリアすみだ学習支援センター、2016年12月1日、『夜間中学関係史料目録』刊行の意義について)

13. 生物学史研究会(日本科学史学会生物学史分科会主催)(共同報告、@東京大学駒場キャンパス、2017年7月22日、教育学における「共生・共育」の取り組みについて)

14. 第8回IEHE教育開発セミナー(共同報告、@東北大学川内北キャンパス、2017年11月9日、高等教育における課外・ボランティア活動支援の目的・正課教育との連携・グローバル化について)

15. 仙台自主夜間中学・研修会(@仙台市生涯学習支援センター、2018年3月24日、公立夜間中学校設立の動向と課題について)

16. 教育フォーラム2018inみやぎ(@宮城県戦災復興記念館、2018年10月6日、公立夜間中学設立の動向と課題について)

17. 東北大学高度教養教育・学生支援機構第64回正午PD(2018年11月27日、東北大学の課外・ボランティア活動支援について)

18. 兵庫県夜間中学校3校交流会・職員研修(@神戸市立丸山中学校西野分校、2019年7月5日 兵庫の夜間中学の歴史について)

19. 2019年度RINK(すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク)第3回例会(@エルおおさか、2019年10月23日、夜間中学の動向と「外国人」受け入れの歴史について)

20.教育目標・評価学会第30回大会 公開シンポジウム「貧困・格差から学校教育の目標・評価を問い直す」(@京都府立大学、2019年12月8日、報告タイトル「貧困と向き合う学校教育実践史―戦後夜間中学の事例を中心に」)

21.大阪大学マイノリティ教育ラボ第5回研修会「夜間中学のこれまで/いま/これから」(@オンライン、2020年8月21日、夜間中学の歴史と現状を踏まえた報告者へのコメント)

22.JA紀の里人権研修(@JA紀の里ふるさとセンター、2020年10月16日、部落問題の歴史と識字学習について)

23.共在の場を考える研究会(@カフェ・ナドゥリ、2021年1月8日、神戸の夜間中学の歴史と現状について)

24.社会イノベーションシンポジウム2021―社会イノベーターの教育・学び・働き方―(東北大学経済学研究会非営利組織論西出研究室主催)(@オンライン、2021年2月6日、報告タイトル「社会的マイノリティとの「対話」に向けたボランティア学習」)

25.和歌山県国際交流センター 令和2年度人権セミナー・グローバルセミナー(@オンライン、2021年2月20日、夜間中学の歴史・現状と「外国人」受け入れの経緯について)

26.和歌山県人権教育研究会 研修会(@オンライン、2021年5月29日、報告タイトル「みんなの学校」から学ぶ人権―フル・インクルーシブな学校づくりに向けて」)

■報告書・依頼原稿等

1. (編集協力)夜間中学史料収集・保存ワーキンググループ編、全国夜間中学校研究会発行『夜間中学関係史料目録』2016年12月

2. (執筆)「多様な他者との共生に向けた現代的教養の育成に資する人権教育プログラムの開発事業」東北大学学務審議会、高度教養教育・学生支援機構『現代社会の高度教養教育を創造するために―東北大学高度教養教育開発の取り組み―(高度教養教育開発推進事業報告書)』2017年3月、pp.177-182

3. (編集)東北大学高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センター、東北大学福興youth編集・発行『2017(平成29)年2月 学生ボランティアと薄磯住民との対話の記録』2017年3月

4. (編集)東北大学高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センター『2016年度連続講座「共生社会に向けたボランティア活動―人権・多様性・エンパワメント」記録集』2017年3月

5. (執筆)「第3部:多様な他者との共生に向けた現代的教養の育成に資する人権教育プログラムの開発事業」東北大学高度教養教育・学生支援機構『東日本大震災から学び、ポスト3.11の社会を構想する科目群 開発事業報告書(平成27年度~29年度 東北大学高度教養教育開発推進事業)』2018年3月、pp.115-149

6. (編集協力)仙台に夜間中学をつくり育てる会編集・発行、東北大学江口怜研究室編集協力『2018年10月27日 仙台自主夜間中学研修会「札幌『遠友塾』自主夜間中学に学ぶ」報告書』2019年1月

7.(編集)西出優子・藤室玲治・江口怜・菊池遼・下境芳典編、東北大学高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センター発行『東日本大震災からみる現代日本社会』2019年3月(講義記録、江口怜「第9章 原発事故と復興の課題~「不理解」を超えて~」含む)

8.(執筆・編集)和歌山信愛大学教育学部『2019年度和歌山信愛大学「地域連携フィールド学習」 日高川町フィールド学習報告書』2019年10月

9.(編集・一部執筆)和歌山信愛大学きょう育の和センター編集・発行『2019年度きょう育の和センター活動報告書』2020年3月

10.(執筆)江口怜「夜間中学の歴史・現在・未来―全国と和歌山の動向」一般社団法人和歌山人権研究所『和歌山研究所通信』No.69、2020年7月

11. (執筆)江口怜「人権文化を拓く275 夜間中学が切り拓いてきた人権文化を継承するために」公益社団法人全国人権教育研究協議会『であい』No.703、2020年10月

12.(編集・一部執筆)和歌山信愛大学きょう育の和センター編集・発行『2020年度きょう育の和センター活動報告書』2021年3月

■外部委員

1. 2017年8月~2018年3月、夜間中学設置に係る宮城県教委・仙台市教委共同調査会専門部会委員

2. 2018~2019年度、文部科学省「夜間中学設置推進・充実協議会」委員

3. 2019年11月~2020年3月 日高川町まち・ひと・しごと創生有識者会議委員

4. 2019年12月~ 和歌山県人権啓発センター講師バンク登録講師

5. 2020年5月~ 和歌山市社会教育委員会 社会教育委員

6. 2020年5月~2021年3月 由良町教育委員会「由良町学校教育環境在り方検討委員会」委員

7.2020年9月~ 基礎教育保障学会理事

8.2021年5月~ 兵庫県教育委員会「西播磨地域における夜間中学設置検討委員会」委員

■日本学術振興会・科研費(研究代表者)

1. 2013年4月~2016年3月 特別研究員奨励費(DC1)「戦後の夜間中学校成立期の研究:1950年代の不就学・長欠問題と貧困に焦点をあてて」研究課題番号13J10982

2. 2016年9月~2018年3月 研究活動スタート支援「戦後日本の社会変動とマイノリティ教育の研究―1970年代以降の夜間中学に着目して」課題番号:16H06625

3. 2018年4月~2022年3月 若手研究「1970~80年代の夜間中学におけるマイノリティ教育実践の歴史的研究」課題番号:18K13047

4.2022年4月~ 若手研究「夜間中学と近接諸実践の関係史研究―マイノリティ教育運動の交差点という視座から」課題番号:22K13643

研究テーマ

  • 戦後日本の夜間中学に関する歴史的研究
  • 貧困問題、マイノリティ問題と教育の接点に関する歴史的研究
  • シティズンシップ教育・人権教育と関連したサービス・ラーニング(ボランティア学習)に関する研究
  • 子どもの人権や教育福祉、インクルージョン等に関する研究
  • オーラル・ヒストリーを導入した地域史・生活史・社会史的研究

共同研究

  • 日本の学校化社会成立の諸相―学校システム「周辺」部に注目して(研究代表者・木村元、終了)
  • 社会イノベーターの持続的輩出を可能にする社会関係資本ベースの教育手法開発(研究代表者・西出優子、終了)
  • 戦後日本の民間教育運動の社会史―教育実践をめぐる教師の協働性に着目して(研究代表者・前田晶子)
  • 戦後日本の夜間中学にみる公共圏の史的変遷:ポスト・コロニアリズムの視座から(研究代表者・浅野慎一)

 

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